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台湾で日本語教師

海外に飛び出せるのは若いうち! ということで会社を辞めて、台湾で日本語教師はじめました。

   

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『恨む』と『憎む』


日本語教師をやっていると、
いつどんな質問が飛んでくるかわかりません。

今回は12月にN2を受ける予定の学生からの質問。

『先生、「恨む」と「憎む」は何が違うの?』

(実際に彼女も初級のクラスで勉強していますが、
こうして授業後に質問を持ってきます。)

その場で上手に使い分けを説明できそうにないときは、

一度持って帰って、よく調べ、考えてから、説明しています。
「先生の今日の宿題」です。


恨む( 動マ五[四] )

① 人から不利益を受けた,としてその人に対する不満や不快感を心に抱き続ける。
「招待されなかったのを-・んでいた」

② (「憾む」とも書く)思い通り,あるいは理想通りにならないことを残念に思う。
「自らの不勉強を-・む」

③ 不満や嘆きを人に訴える。うらみ言を言う。
「松島は笑ふが如く,象潟は-・むがごとし/奥の細道」

④ 復讐(ふくしゆう)する。うらみを晴らす。 「一太刀-・む」


憎む( 動マ五[四] )

① 嫌だと思う。不快に思う。
また,よくないこと,あってはならないこととして,許しがたく思う。
「戦争を-・む」 「 - ・んでもあまりある」 「罪を-・んで,人を-・まず」
② ねたむ。そねむ。うらやましく思う。
「これにつけても-・み給ふ人々多かり/源氏 桐壺」 ③ 非難する。反対する。
「違ふ所もあらん人こそ,我はさやは思ふ,など争ひ-・み/徒然 12」

                                             引用元:大辞林

恨むは実際に被害を被った場合に使う。
憎むは実際に被害を被っていない場合も可

私は戦争を恨んでいる。(戦争によって息子が死んだ)
私は戦争を憎んでいる。(今までの歴史を振り返って、戦争は悪いことだと思っている。)


恨むは復讐したい気持ちがある
憎むは復讐したい気持ちには及ばない

私は犯人を恨んでいる。(犯人を許せない。できれば復讐したい)
私は犯人を憎んでいる。(犯人を許せない。けど、復讐はしない)

というように説明しました。

先生も日々勉強です…

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